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こんにちは。aquaです。

 本日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発。トレンド追随型テクニカル
指標のパラボリックは「買い」転換となっています。※相場の詳細は下記「相
場概況」をご参照ください。

 ところで、米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホ
ール会議」に出席した米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は25日の
講演で、追加利上げと利上げ停止双方の可能性に言及し、金融政策は経済デー
タ次第との姿勢を改めて示すと同時に「適切ならさらに利上げをする用意があ
る」と述べました。

 ちなみに、米国の金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)は、
9月と11月、そして12月と年内にあと3回あります。

 市場での政策金利の織り込み度合いを示すFedウォッチは、パウエル議長
が講演する前は政策金利は年内は据え置きとの見方が優勢でしたが、「さらに
利上げをする用意がある」との言葉に反応し、講演後のFedウォッチでは9
月据え置きで変わらずながら、11月の利上げの確率が高まりました。

 


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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.景気動向指数、中国工業企業利益

 3.米2年債利回りと米10年債利回り





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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  32169.99(+545.71)△1.73%
◎TOPIX  2299.81(+ 33.41)△1.47%

◎売買高概算   10億9806万株
◎売買代金概算   2兆8936億円
◎時価総額   815兆0023億円

◎値上り銘柄数 1508  値下り銘柄数 276  変わらず 50

◎騰落レシオ(25日) 116.55%(前日比7.47%上昇)

◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗 〇●〇●●●〇〇〇〇●〇 58.3%

◎カイリ率(日経平均)25日線比 -0.39% 75日線比 -0.02%

◎為替  (対 ド ル)146.36(前日比0.31円安)
     (対ユーロ)158.28(前日比0.98円安)

◎売買代金上位(プライム)

 1.レーザテク<6920> 22210円(+ 1535円) 3307億円
 2.アドバンテ<6857> 18060円(+  365円)  832億円
 3.三菱UFJ<8306> 1155.5円(+ 19.0円)  731億円
 4.東京エレク<8035> 20955円(+  495円)  544億円
 5.ソフバンG<9984>  6572円(-    1円)  466億円



◆相場概況

 先週末に662円の大幅安となった日経平均株価。本日は545円(1.7
3%)の大幅高で3万2169円、新興株の値動きを示す東証グロース市場指
数は3Pの小幅高で955Pです。

 注目のジャクソンホール会合を無難に通過したことでNYダウは247(0
.7%)高、ナスダックも126P(0.9%)高。これを受けて東京市場も
電機・機械など中心に朝方から買いが先行。その後も円相場が1ドル=146
.50円前後の円安に進行したことも買いを誘い、ジリジリと上げ幅を拡大し
ています。

 一方で福島第1原子力発電所の処理水放出後の対中関係悪化を懸念してHA
NATOUR、三越伊勢丹、資生堂、JALといったインバウンド関連はさえ
ない動きとなっています。

 業種別では、機械、自動車、精密、電機、石油、鉄鋼、商社、銀行などの上
げが目立ち、一方で空運、小売は下げています。

 個別銘柄では、日本製鉄系で鉄鋼向け石灰石が主力の日鉄鉱業が405円の
大幅高で5000円。24年3月期の配当計画を中間・期末各50円の年10
0円から中間・期末各66円の年132円へ増額修正し、株主還元を好感した
買いが膨らんでいます。

 独立系で情報システムと電子デバイスの都築電気が4日連続高で112円高
の2325円と連日で年初来高値更新。業績好調で連続最高益が続いており、
PER9倍前後で割安感があり、加えて配当利回りも3.3%前後と高いこと
から先高を期待した買いが入っています。

 その他、一押しの三井住友FGが58円高の6580円、パワー半導体の富
士電機も184円高の6699円と上値追いの展開継続、三菱重工も161円
高の7964円と年初来高値更新。

 半導体関連でレーザーテックが1535円の大幅高で高の2万2210円、
金属加工機械のアマダが82円高の1525円、精密プラスチック加工のエン
プラスが680円高の1万0840円、サーボモーターとインバーター世界首
位の安川電機も227円高の5631円と値を飛ばしています。

 本日の新高値銘柄は、奥村組、五洋建、大和ハウス、森永菓、日ハム、味の
素、ロート薬、アマダ、森精機、三菱重工、マツダ、三井不、三菱地、阪急阪
神HD・・・等々です。



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【2】景気動向指数、中国工業企業利益               **
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◎景気動向指数(CI、6月改訂値、2020年=100)
 ――――――
 一致指数 改訂値 115.1 ← 速報値 115.2 ※前月 114.3
      前月比  +0.8(3カ月連続プラス)

 先行指数 改訂値 108.9 ← 速報値 108.9 ※前月 109.1
      前月比  -0.2(3カ月ぶりマイナス)

 一致指数の動きから機械的に求められる景気の基調判断は速報時点の「改善を
 示している」で据え置きです。



◎中国工業企業利益
 ――――――――
 1~7月  前年同期比 15.5%減   ※1~6月 16.8%減

 景気減速が需要が低迷しているものの、単月では4月の前年比18.2%減、
 5月が12.6%減、6月が8.3%減、7月が6.7%減と、マイナス幅
 の縮小が続いています。




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【3】米2年債利回りと米10年債利回り              **
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 市場参加者は、金融政策の影響を受けやすい米2年債の動向と、長期金利の
指標で中長期の景気動向を反映する米10年債の動向を注視しており、参考ま
でに過去1年(昨年9月1日から先週末まで)の米2年債利回りと米10年債
利回りの動き(終値ベース)は下記のようになっています。


  → https://y.bmd.jp/90/2156/17/1


 上の線が米2年債利回り、下が米10年債利回りで、短期債よりも長期債方
が利回りが高いのが通常ですが、現在は2年債利回りが10年債利回りを上回
る「逆イールド」の状態が続いています。

 2月から3月にかけて、物価高への警戒からFRBによる利上げ継続を織り
込む形で米2年債と米10年債の利回りは急激に上昇しましたが、3月10日
に米中堅銀行のシリコンバレーバンク(SVB)の破たんが明らかになると利
上げ継続は困難との見方が強まり、米債利回りは急激に低下しました。

 この時の米2年債利回りの週間の低下幅は1987年10月の世界同時株安
「ブラックマンデー」以来の大きさでした。

 その後、SVBの影響から脱するのは早く、金融引き締め継続観測から米債
利回りは再び上昇基調となり、米2年債利回りは7月上旬にはSVB破たん前
の水準を一時上回り、2007年6月以来の水準を付けており、現在はあとわ
ずかで更新という状況になっています。

 米10年債利回りは先週前半に2007年11月以来の高水準を付け、足元
は上昇一服の様相です。

 尚、今週はFRBがインフレ指標として注目する7月の米個人消費支出(P
CE)価格指数や8月の米雇用統計が発表されます。パウエルFRB議長が金
融政策は「経済データ次第」との姿勢を示したばかりだけに経済指標への注目
度が高まっています。 




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【4】編集後記                                 aqua@aqua-inter.com
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中国経済の減速が懸念される中、比較的安全な資産として金(ゴールド)の需
要が高まっており、円安による価格押し上げ効果も加わり、大阪取引所で取引
されている金の先物価格が約1カ月ぶりに過去最高値を更新しました。また、
田中貴金属工業が公表している金地金の店頭小売価格も本日は1グラムあたり
9973円と過去最高値を更新しています。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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発行:アクアリンクス株式会社     関東財務局長(金商)第2282号
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