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こんにちは。aquaです。

 米連邦準備理事会(FRB)は今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で
市場の予想通り政策金利(FFレートの誘導目標)を5.25~5.50%(
中央値5.375%)に据え置きました。

 年末時点の政策金利については、現在の水準が維持され利上げなしとの期待
が一部であったものの、FOMC後に示されたドットチャート(FOMC参加
メンバー19名の政策金利見通し)では年末の金利水準を6月時点の見通しと
同じ5.50~5.75%(同5.625%)で変わらずで、年内あと1回の
追加利上げが示唆されました。

 来年末の政策金利について、6月のドットチャートでは4.50~4.75
%(同4.625%)と来年中に4回の利下げが想定されていましたが、今回
は5.00~5.25%(同5.125%)へと0.5%引き上げられ、来年
の利下げの想定回数は2回に減少、FRBは前回見通しよりも長い期間、高い
金利を維持する姿勢を示しました。

 補足として、来年末の政策金利見通しの中央値をとれば5.125%となり
ますが、政策金利見通しの散布図(ドットチャート)では下は4.375%か
ら上は5.625%まで広範囲にドット(FOMC参加メンバー1人分の金利
予想)が散らばっており、FOMC内でも方向が定まっていない様子。

 FRBのスタンスが想定よりもタカ派だったことからFOMC後に米債券利
回りが急上昇。長期金利の指標となる米10年債利回りは約16年ぶりの高水
準に、金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りおよそ17年ぶりの高水準
に上昇しています。

 ところで、三井住友銀行は先日、それまで年0.01%で固定していた米ド
ル建ての定期預金金利を25日から引き上げると発表しました。

 具体的には1カ月物の定期預金金利を年0.01%から年1%に、3カ月物
は年0.01%から年3.7%に、1年物を年0.01%から年5.3%に引
き上げます。

 引き上げ後の金利水準は先行するインターネット銀行と同等ですが、大幅引
き上げは大手銀行としては初です。

 三菱UFJ銀行やみずほ銀行では、依然として米ドル建て定期預金金利を年
0.01%で固定していますが、いずれ追随して引き上げに動く可能性があり
ます。

 


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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.本日の新規上場

 3.ガソリン価格、白物家電出荷額

 4.家計金融資産の日米比較





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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  32571.03(-452.75)▼1.37%
◎TOPIX  2383.41(- 22.59)▼0.94%

◎売買高概算   15億6758万株
◎売買代金概算   3兆7397億円
◎時価総額   852兆0746億円

◎値上り銘柄数 536  値下り銘柄数 1229  変わらず 71

◎騰落レシオ(25日) 124.97%(前日比2.12%上昇)

◎サイコロ(日経平均) 5勝7敗 〇〇●●●〇●〇〇●●● 41.6%

◎カイリ率(日経平均)25日線比 +0.18% 75日線比 -0.22%

◎為替  (対 ド ル)148.31(前日比0.18円安)
     (対ユーロ)157.81(前日比0.53円高)

◎売買代金上位(プライム)

 1.三菱UFJ<8306> 1318.0円(+ 17.0円) 1597億円
 2.レーザテク<6920> 21830円(+   40円) 1556億円
 3.三井住友 <8316>  7713円(+   92円) 1138億円
 4.川崎汽船 <9107>  5603円(+   63円)  727億円
 5.ソフバンG<9984>  6257円(-  205円)  724億円



◆相場概況

 本日の日経平均株価は3日連続安。19日の290円安、昨日の218円安
に続いて452円(1.37%)安となり、3万2571円。新興株の値動き
を示す東証グロース市場指数は23P(2.50%)の大幅安で916Pです。

 米FOMCの結果を受けて金融引締めが長期化するとの見方が広がり、長期
金利は0.05%高い4.41%まで上昇。これを受けて昨晩のNYダウは7
6ドル(0.2%)安、ハイテク指数のナスダックは209P(1.5%)安。
東京市場も朝方から半導体などハイテク関連中心に売りが先行。

 ソフトバンクG、ファーストリテイ、アドバンテスト、東京エレク、ファナ
ックの5銘柄で指数を147円ほど押し下げています。一方で三菱UFJ、三
井住友FGや東京電力が年初来高値を更新するなどバリュー株の一角は値を上
げています。

 業種別では、銀行、電力ガス、鉄鋼、保険、海運などが高く、一方で精密、
電機、石油、不動産、医薬品、情報通信なその下げが目立ちます。

 個別銘柄では、東京電力が34.8円高の721.1円と大幅高で年初来高
値を更新。中部電力も30.5円高の2076.5円、関西電力も24円高の
2266.5円と値を上げ、電力株の上昇が目立ちます。

 米FOMC後に米国の長期金利が0.05%高い4.41%まで上昇し、グ
ロース株からバリュー株へのマネーシフトが鮮明となっています。

 また、一押しの三菱UFJが17円高の1318円、同じく三井住友FGも
92円高の7713円と値を飛ばして連日のように昨年来高値を更新。米長期
金利の指標である新発10年債利回りが4.4%台に上昇しており、日本国内
では日銀が本日から明日まで金融政策決定会合を開催。米金利の上昇が国内金
利を押し上げ、銀行の利ザヤ改善に繋がるとの見方から銀行株に買いが入って
います。

 本日の新高値銘柄は、マルハニチロ、清水建、熊谷組、ホットランド、ワコ
ール、DOWA、ゆうちょ銀、三菱UFJ、三井住友FG、東京電力・・・等
々です。



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【2】本日の新規上場(IPO)                  **
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(東G・9330)揚羽

    事業内容:Webサイトなどの制作を中心にブランディング支援

    公開価格:1400円
      初値:1490円
      高値:1790円
      安値:1470円
      終値:1790円 ※ストップ高




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【3】ガソリン価格、白物家電出荷額                **
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◎ガソリン価格(レギュラーガソリン1リットルあたり店頭価格の全国平均)
 ――――――
 9月19日時点 182.0円(前週比2.8円下落) 2週連続値下がり


 石油元売りに支給された補助金がなかった場合の19日時点のガソリン価格
 は1リットルあたり206.0円で、補助金の価格抑制効果は1リットルあ
 たり24.0円。

 来週のガソリン価格は、政府補助金がない場合、足元の原油高を映して1リ
 ットルあたり210.4円に上昇する見込みですが政府は10月中に1リッ
 トルあたり175円程度となるよう調整する方針を示しており、来週も価格
 が抑えられる見通しです。




◎白物家電出荷額(8月、前年同月比)
 ―――――――
 全体   1972億円  6.2%減  2カ月連続マイナス

 ルームエアコンが3カ月連続マイナス、洗濯機が2カ月連続のマイナスとな
 った一方、冷蔵庫は7カ月ぶりプラス。

 電気シェーバーは数量ベースで28%減少しているにも関わらず、高価格帯
 の売り行きが良く、金額ベースでは34.5%増加しています。金額ベース
 では除湿器の23.3%増も目立ちます。

 尚、データを集計した日本電機工業会では、全体の出荷額が減少した理由と
 して「前年同月が上海ロックダウン後、出荷状況が回復したことにより高水
 準となったことに加え、製品価格の上昇による消費者マインドの冷え込みや、
 外出機会の増加によるサービス消費へのシフト」があったとしています。




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【4】家計金融資産の日米比較                   **
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 日銀の集計によりますと、2023年3月末現在の日米の家計金融資産(個
人金融資産)の構成比は下記のようになっています。

             【日 本】     【米 国】

   金融資産計    2043兆円    114.3兆ドル

   [現金・預金]   54.2%     12.6%

   [債務証券]     1.3%      4.9%

   [投資信託]     4.4%     11.9%

   [株式等]     11.0%     39.4%

   [保険・年金等]  26.2%     28.6%

   [その他]      2.9%      2.7%


 米国の個人金融資産は日本に比べ、リスク資産(投資信託、株式等)の比
率が圧倒的に高くなっています

 投資信託における株式等の構成比を見ても、日本の27.3%に対し米国
が58.2%と違いは歴然。

 年金基金における投資信託・株式等の構成比も、日本が投資信託12.6
%・株式等8.8%、米国がそれぞれ19.2%・24.7%と、米国の年
金基金の方がリスク資産の比率が高くなっています。

 なお、米国の家計金融資産114.3兆ドルを3月末の為替レート(1ド
ル=133.48円)で円換算しますと約1京5260兆円で、日本の家計
金融資産の約7.5倍の規模となります。




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【5】編集後記                                 aqua@aqua-inter.com
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昨晩のFOMCの結果を受けて市場が動揺していますが、明日の日銀金融政策
決定会合の結果は、今まで以上に注目度が増しています。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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