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こんにちは。aquaです。

 株価の割高・割安の判断材料の一つに、株価を1株利益(EPS)で除して
求める「PER(株価収益率)」があります。

 PERを決める要素は「株価」と「1株利益」の2つのみで、単純に株価が
上昇し1株利益が変わらずであれば必然的にPERも上昇し、割高感が増しま
す。

 日経平均株価は10月27日終値3万0991円から昨日終値3万3519
円まで2528円(8.1%)上昇し、指数のPERも上昇するはずですが、
実際の日経平均の予想PERは14.98倍から14.85倍に低下していま
す。

 これは先週から今週前半にかけて企業の決算発表が相次ぎ、企業の利益見通
しが概ね良好だったためで、「PER=株価÷1株利益」の計算式でも分かり
ますように、相場上昇以上に企業の利益が伸びたためPERは低下しました。

 ちなみに日経平均の過去最高値は1989年12月29日の3万8915円
ですが、当時の日経平均のPERは80倍に達していたと言われます。

 現在の日経平均がバブル期並みのPER80倍まで買われた場合、17万円
を超えます。

 現在PER25倍程度のNYダウと同等の水準まで買われた場合の日経平均
はおよそ5万5000円です。




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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.本日の新規上場(IPO)

 3.機械受注、貿易統計など

 4.海外投資家動向





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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  33424.41(- 95.29)▼0.28%
◎TOPIX  2368.62(-  4.60)▼0.19%

◎売買高概算   14億5188万株
◎売買代金概算   3兆7183億円
◎時価総額   837兆8150億円

◎値上り銘柄数 410  値下り銘柄数 1210  変わらず 39

◎騰落レシオ(25日)  96.97%(前日比1.05%上昇)

◎サイコロ(日経平均) 8勝4敗 〇〇〇〇●●〇●〇〇〇● 66.6%

◎カイリ率(日経平均)25日線比 +4.73% 75日線比 +3.91%

◎為替  (対 ド ル)151.31(前日比0.63円安)
     (対ユーロ)164.00(前日比0.17円安)

◎売買代金上位(プライム)

 1.レーザテク<6920> 30900円(+  790円) 3409億円
 2.ルネサス <6723> 2448.0円(+111.5円) 1269億円
 3.三菱UFJ<8306> 1264.0円(+  5.0円) 1072億円
 4.東京エレク<8035> 24090円(-   25円)  818億円
 5.三井住友 <8316>  7341円(+  189円)  720億円



◆相場概況

 本日の日経平均株価は、95円(0.28%)安の3万3424円、新興株
の値動きを示す東証グロース市場指数は1P安で879Pです。

 昨晩のNYダウは163P(0.4%)高、ナスダックは9Pの小幅高でし
っかり。東京市場は昨日まで3日連続高となり、特に昨日は823円の大幅高
で3万3000円を一気に回復した後だけに朝方から売りが先行。

 一時はプラスに転じる場面もありましたが、急速な上げで7月3日に付けた
年初来高値3万3753円に急接近したこともあり、戻り売りが重石となり、
ほぼ終日軟調な値動きとなっています。もっとも先高期待からの押し目買い意
欲は根強く、下値もしっかりです。

 業種別では、石油、鉄鋼、銀行、精密、自動車などが高く、一方で小売、医
薬品、証券、食品、商社などは下げています。

 個別銘柄では、三井住友FGが189円高の7341円と値を飛ばしていま
す。2024年3月通期の連結純利益見通しを8200億円から9200億円
(前期比14%増)に上方修正し、2014年3月期以来、10年ぶりの過去
最高益となるだけに好感した買いが膨らんでいます。増配と自社株買いの意向
も示しています。

 リクルートHDが439円の大幅高で5114円。米投資ファンドのバリュ
ーアクトが発行済み株式総数の1%超にあたる1800万株超保有したことを
明らかにし、またリクルートの資産が現在の株価の2倍の価値があると考えて
いるとコメントしており、材料視した買いが膨らんでいます。

 AI関連のヘッドウォータースが昨日の1000円ストップ高に続いて本日
も1500円高の9350円とストップ高。好業績と更なる業容拡大への期待
から買いが集まっています。

 半導体関連では、レーザーテックが790円高の3万0900円、半導体・
電子部品向け切断・研削・研磨装置で世界首位のディスコが320円高の3万
2210円、超純水装置大手の野村マイクロが610円高の9890円、SC
REENも52円高の9802円といずれも年初来高値更新となっています。

 本日の新高値銘柄は、戸田建、アダストリア、信越化、三井金属、レーザー
テック、ディスコ、野村マイクロ、荏原、富士通、SCREEN、三井不・・
・等々です。



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【2】本日の新規上場(IPO)                  **
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(S・5889)ジャパンアイウェアHD

   事業内容:メガネの企画・デザイン・製造・卸および販売

   公開価格:1790円
     初値:1271円
     高値:1318円
     安値:1111円
     終値:1111円




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【3】機械受注、貿易統計など              **
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◎機械受注(9月、前月比)
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 「船舶・電力を除く民需」(設備投資の先行指標)

        1.4%増 3カ月ぶりプラス   ※市場予想 0.8%増
 (内訳)
  製造業   1.8%減 2カ月ぶりマイナス
  非製造業  5.7%増 2カ月ぶりプラス

 機械受注の基調判断は11カ月連続で「足踏みがみられる」。

 尚、機械受注の7~9月期実績は1.8%減と2期連続で減少。10~12
 月期については0.5%増加見通し。




◎貿易統計(10月速報)※パーセントは前年同月比増減率。
 ――――
  輸出  9兆1471億円( 1.6%増) 2カ月連続増加
  輸入  9兆8096億円(12.5%減) 7カ月連続減少

  貿易収支  6625億円赤字       2カ月ぶり赤字


 自動車や船舶などの輸出が伸び、輸出額はデータが遡れる1979年以降で
 過去2位、10月としては過去1位。米国への輸出額は前年比8.4%増の
 1兆9286億円で過去1位。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2カ月連続の赤字だったものの、
 資源価格の上昇一服(輸入額の減少)により赤字額は前年の2兆2059億
 円から7割減。




◎中国主要70都市の新築住宅価格(10月、前月比)
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 各都市平均0.3%下落 ※前月比での下落は4カ月連続。

  上昇した都市 11(- 4) ※カッコ内は前月からの増減。
  下落した都市 56(+ 2) 
  横ばい     3(+ 2)




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【4】海外投資家動向                       **
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◎対内証券投資・株式・週間(財務省統計)※カッコ内は前週の修正値
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 11月5日~11月11日

 海外投資家 + 3884億円(+3129億円)  7週連続買い越し




◎投資部門別の売買状況・週間(東証統計)※カッコ内は前週の動向
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 11月6日~11月10日(日経平均618円高   2週連続上昇)

 個人投資家  -2545億円(-3868億円)  2週連続売り越し
 海外投資家  + 783億円(+ 576億円)  3週連続買い越し
 事業法人   + 984億円(+ 515億円)  6週連続買い越し
 信託銀行   - 547億円(+2135億円)  3週ぶり売り越し

 ※事業法人は企業の自社株買い等、信託銀行は年金資金等の売買動向を反映。




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【5】編集後記                                 aqua@aqua-inter.com
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今晩のNY市場では取引終了後に発表される半導体製造装置大手のアプライ
ド・マテリアルズの決算が注目されます。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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